更新日2025-06-05   公開日2020-05-15

バルセロナは、芸術とグルメが共存する魅惑の都市。どこを切り取っても絵になる風景が広がり、何度訪れても飽きることがありません。とはいえ、限られた時間の中で、街の魅力を余すことなく楽しむのはやはり難しいもの。
そんな時こそ「バルセロナの絶景スポット」に足を運んでみてはいかがでしょうか?高台から街を見渡せば、サグラダ・ファミリアやトーレ・アグバールを目印に、自然と土地勘をつかむことができます。ここでは、観光にも撮影にも最適な絶景スポットを3つ選んでみました。


ジョアン・ミロ公園も見下ろせる「ラス・アレナス闘牛場跡」

Las Arenas
@TripTipGo K.Kreu

スペイン広場(エスパーニャ広場🇪🇸Placa d’Espanya)とジョアン・ミロ公園の間に位置するラス・アレナス闘牛場跡(🇪🇸Centro Comercial Arenas De Barcelona)。

バルセロナにある3つの闘牛場のひとつとして1900年に完成しました。最後の闘牛が行われたのは1978年。その後長らく放置されていましたが、2011年にモダンなショッピングモールとして生まれ変わりました。

歴史的価値のある闘牛場の外観はそのまま。内部には映画館やショップが並び、屋上は展望スポットとして人気があります。

ラス・アレナス展望スポットからの眺め

Las Arenas
@TripTipGo K. Kreu

展望スポットからは、バルセロナを360度見渡せます。外付けの有料エレベーターを使えば、展望台まで直行。しかし、せっかくなのでショッピングも楽しみたいという方は、館内のエレベーターで無料で屋上まで行けます。

この展望スポットからは、ジョアン・ミロ公園(🇪🇸Parc de Joan Miro)、カタルーニャ美術館 (MNAC)、ムンジュイックの丘(🇪🇸Montjuic)、ティビダボ山(🇪🇸Tibidabo)などが一望できます。

Las Arenas
@TripTipGo K. Kreu

ジョアン・ミロ公園の写真がこちら。敷き詰められた緑の芝生の向こうに、彫刻が見えます。これは、ミロが亡くなる1年前の1982年に完成させた「女性と鳥 (🇪🇸Dona i Ocell)」という作品。高さ22メートルの大きな彫刻ですが、ここから観ると、とても小さく見えます。

ラス・アレナス闘牛場跡へのアクセス

ラス・アレナス闘牛場跡は、屋上に展望スポットとレストランが。そして地下にはフードコートがあります。そのため、ここは観光途中の休憩場所にしても便利。ショッピングも楽しめるおすすめスポットです。

<基本情報>
所在地:Arenas De Barcelona Gran Via de les Corts Catalanes num. 373-385 08015 Barcelona
アクセス:メトロL1、L3のエスパーニャ(Espanya)駅下車、徒歩2分

若者が集う「ブンケルズ・デル・カルメル」からバルセロナを一望

Bunkers del Carmel
@ TripTipGo K. Kreu

ガウディのグエル公園から北東へ約1.3㎞。そこに広がる小高い丘「トゥロ・デ・ラ・ロビラ丘(Turo de la Rovira)」。この丘の頂に、バルセロナの絶景を一望できる要塞跡、「ブンケルズ・デル・カルメル(Bunkers del Carmel)」があります。

ひときわ目立つサグラダ・ファミリアや、トーレ・アグバールの姿も一望。標高262mの丘の上だからこそ。バルセロナを360度、ぐるりと見渡せるのが大きな魅力。ここから眺めるバルセロナの夜景は格別です。

Bunkers del Carmel
© TripTipGo K. Kreu

カルメル要塞 には、スペイン内戦時に設置された対空戦用の砲台が残されています。かつて、ここは高射砲陣地として使用されていましたが、今では敷地内に7か所残る砲台跡が、バルセロナの全景を見渡せるテラスのようになっています。そのため、歴史の跡をたどりながら、美しい街並みを一望できる場所として観光客にも人気があります。地元バルセロナでは、特に若者が集まるスポットでもあります。

Bunkers del Carmel
© TripTipGo K. Kreu

ここでは、バルセロナの街並みを眺めながらピクニックを楽しむカップルや家族の姿が多く見られます。また、友人と語り合う若者や、音楽に合わせて踊る人々で、夕暮れ時はさらに賑わいます。

ただし、周辺にはドリンクやスナックを購入できる売店がありません。そのため、飲み物や食べ物を事前に用意してから訪れるのがおすすめです。

ブンケルズ・デル・カルメル(カルメル要塞)へのアクセス

<基本情報>
所在地:MUHBA Turo de la Rovira Carrer de Maria Lavernia s/n 08032 Barcelona
アクセス:バスV17、Port VellからCarmel行き。終点のCarmel下車、頂上まで徒歩約10分

「ティビダボの丘」から見下ろすバルセロナの全景

Tibidabo
@ TripTipGo K.Kreu

コルセラ山脈(Serra de Collserola)の最も高い場所に位置するティビダボの丘 (Tibidabo)。

標高512mのこの丘は、バルセロナ市内でも最も高い地点として知られています。その頂上には、サグラット・コール教会(Temple del Sagrat Cor)。そして、歴史あるティビダボアミューズメントパーク(Parc d’Atraccions Tibidabo)があります。

また、教会を中心とするパノラマエリアは無料で開放されています。一方で、遊園地を利用する場合には入園料が必要です。

Tibidabo
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1900年に、ティビダボ山頂への交通手段としてケーブルカーが開通しました。このケーブルカーは「フニクラ 」と呼ばれ、2020年にリニューアルしました。その翌年には、山頂に建物やテラスが整備され、最初のレジャー施設が完成します。

以来、ティビダボ遊園地は100年以上に渡りバルセロナの子供たちを魅了し続けています。実際に、ヨーロッパでも最も歴史ある遊園地のひとつです。そして、高い場所が好きな方には、遊園地の「クレーン」がおすすめ。このクレーンから眺めるバルセロナの街並みは、

ティビダボ山頂にそびえ立つサグラット・コール教会

Tibidabo
@ TripTipGo K.Kreu

バルセロナの北西、ティビダボの丘にそびえるサグラット・コール教会(Temple del Sagrat Cor)。この教会は、1902年から長い年月をかけて、1961年に完成しました。特徴的なのは、その二層構造。ゴシックや古典様式が混在するクリプト(地下聖堂)の上に、ネオ・ゴシック様式の白い教会が建てられています。

クリプトへの入口の両脇には階段があり、テラスとネオ・ゴシック建築の建物へと続きます。階段を登りきると目の前は絶景テラス。白いファサードを見上げると、中央の塔の上には両腕を広げたキリスト像が。高さが約7.5メートルあるブロンズ製のこの像は、ジョゼップ・ミレによる作品です。

さらにこのテラスからの展望は、視界を遮るものが一切無し。ティビダボ遊園地はもちろん、一面に広がる「セラ・デ・コルセーロラ」の緑、バルセロナの街並み、そして青く輝く地中海まで一望できます。まさに息を呑むような絶景スポットです。

ティビダボの丘へのアクセス

<基本情報>
所在地:Serra de Collserola Natural Park Cumbre del Tibidabo 08035 Barcelona
アクセス:メトロL7、カタルーニャ広場(Placa Catalunya)からアヴィングダ・ティビダボ(Avinguda.Tibidabo)行き。終着駅アヴィングダ・ティビダボ下車、ケネディ広場(Pl.John.F. Kennedy)からバス196に乗り換えて終点のフニクラ・ダル・ティビダボ(Funicular del Tibidabo)下車。ここからフニクラと呼ばれるケーブルカー(別料金)で山頂まで登る。

※ケネディ広場からはバス196の他、レトロな路面電車Tramvia Blauでフニクラまで行けますが、路面電車に乗り継ぐ場合は別料金がかかります。

※2019年10月からケーブルカーFunicularと路面電車Tramvia Blauは修復工事のため運休中。
2020年秋にCuca de Llum(公式サイト・外部リンク)という名でリニューアルオープン。詳細はティビダボの丘・フニクラの最新記事「バルセロナの絶景スポット②ティビダボの丘から」をご覧ください。


バルセロナの街並みが一望できる絶景スポットのまとめ

バルセロナ観光の中でも、街全体を一望できる絶景スポットを厳選してご紹介しました。展望テラスのある休憩スポットから、ハイキング気分で登れる丘まで。旅行のスタイルに合わせて、ぜひ訪れてみてください。

📝 最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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