イタリアでミラノの街中を散策中に、偶然見つけた小さな図書館。その名も可愛らしい「ピッコラ・ビブリオテカ・リベラ(🇮🇹Piccola Biblioteca Libera)」。住宅街の大通り沿いでこの不思議な空間を発見し、思わずシャッターを切りました。紫色のフレームに収められた木製の本棚、そして小さなテーブルと椅子。それらはミラノの洗練された街並みに、遊び心と温もりを添えていました。本が旅立つ素敵な場所です。
小さな図書館から本が旅立つ

ピッコラ・ビブリオテカ・リベラは、アメリカ発のブッククロッシング(🇺🇸Book Crossing) のコンセプトに基づく小さな図書館です。2001年に「本を追跡し、共有する」オンライン・プラットフォームとして始まりました。
ここでは、「本を新しい読者のもとへ旅立たせる」ために、個人や企業、出版社から寄贈された、あらゆる分野の本が収められています。
この小さな図書館は、誰もが自由に本を手に取り、読書や学びに使える屋外の素敵な空間です。気に入った本は、持ち帰って読むこともできます。読み終えたら、またここに戻すことで、その本は次の読者のもとへと旅立ちます。
興味のなかったジャンルの本が、ふと心に火を灯すこともあるかもしれません。家の本棚でホコリを被って眠る本より、旅を続けて人と出会い、読まれ続ける本のほうが幸せですね。本が旅する素敵なコンセプトです。
イタリアのブッククロッシングを目指す、小さな図書館
ピッコラ・ビブリオテカ・リベラは、イタリアにおけるブッククロッシングの模範となることを目指しています。この小さな図書館を、さらに増やしていくそうです。「本が旅立つ」。その言葉のとおり、この可愛らしい小さな図書館が、ミラノの各地区に根づいていくことを願っています。
小さな図書館は、毎日8時30分から18時まで開いています。18時になると、ボランティアの方が来て、本棚に鍵をかけました。そして、この小さな図書館について丁寧に教えてくれました。
写真はその後に撮影しました。18時を過ぎても明るいヨーロッパの夏の一コマです。
Address:Via Federico Confalonieri, 14, 20124 Milano MI, イタリア
アメリカのBook Clossingのサイトはこちら(外部リンク)