バルセロナのバルでピンチョスを!気軽に飲み歩きできるバル巡りをするならエル・ポブレ・セク地区にあるブライ通りがおススメです。この通りはピンチョス(Pinchos)バルが集まっているのでピンチョス通りとも呼ばれています。ピンチョスはおつまみサイズの串刺し。パンの上に色とりどりの野菜やチーズ、肉、ソーセージ、魚、エビなどがキレイにトッピングされていて、「目で味わう」という表現がピッタリ。地元のビールやワインを飲みながら、ビジュアル勝負のピンチョスを選ぶひとときも旅行の楽しみのひとつです。
選べる楽しさ!ピンチョスを食べにブライ通りへ

メトロのポブレ・ セク駅(Poble Sec)を出たら、パラッレル通り(Avinguda del Paral・lel)を海岸方向に進みます。やがて右手に現れるクレウ・デルズ・ムレス通り(Carrer de la Creu Dels Molers)を進むと、すぐ左手側がブライ通り(Carrer de Blai)。
バルセロナのピンチョス バルで知られるこのブライ通りは歩行者専用の通りです。各バルの前にはパラソルとテーブルが並び、食事を楽しむ人々で賑わっています。
Blai Tonightのピンチョスとサングリア

この写真のバルはラ・タベルナ・デ・ブライ・トゥナイト(La Taberna de Blai Tonight)。地元の人から「気軽に入れるフレンドリーなバル」と聞き、立ち寄ってみました。


このバルは、ブライ通りの23番地と25番地に2軒に分かれて隣り合わせに並びます。いずれの店舗も、同じ種類のピンチョスがカウンターにずらりと並びます。ちなみに、このブライ・トゥナイトはパンデミックの前と後で、店の様子がかなり変わりました。上の写真で見比べてみてください。

「オラ!」と挨拶をして店内へ。すると、気さくな店員さんが笑顔でお皿を手渡してくれました。ここでは、オレンジの花がついた串と、飾りのない串が刺さったピンチョスで値段が異なります。
また、ピンチョスの種類によってはレンジで温めてくれます。ブライ・トゥナイトには、バンズに挟んだものやスパニッシュ・オムレツをのせたボリューム満点のピンチョスが並びます。

このバルではカウンターに並べられたピンチョスが無くなると、すぐに厨房から新しいものがお皿ごと運ばれてきます。
さらに、ブライ・トゥナイトでは大阪の串カツのようなフライメニューも豊富。どれも美味しそうで、サングリアのおつまみにもぴったり。全種類を試したいところですが、他のバルにも行きたいのでグッと我慢。ちなみに、写真のフルーティなサングリアは1.5リットル入り。みんなで楽しむのに最適です。
(2023年と2024年にもこちらのバルに行きましたが、お店の雰囲気がガラリと変わっていました。上記のBlai Tonightに関する情報はご参考まで!)
カラフルなピンチョスとプチ・デザートが並ぶ La Tasqueta de Blai

ブライ通りを少し進み、17番地へ向かいます。そこにあるのが、地元でも人気のバル、ラ・タスケタ・デ・ブライ(La Tasqueta de Blai)です。
このバルはピンチョスだけでなく、デザートの種類も豊富。甘いもの好きな人におススメです。

ちなみに、初めて訪れた頃は、飾りのない串のピンチョスが1ユーロ。赤い飾りのあるものは1.8ユーロというお値段でした。ところが、パンデミック後の2023年には、それぞれ1.9ユーロと2.5ユーロに値上がり。

このバルでは、テーブルに串入れが置かれていて、食べ終わったピンチョスの串をその中に一本ずつ入れていきます。
会計の仕方も簡単。お店の人に合図をするとテーブルに来てくれます。そして串の本数を数え値段を伝えてくれます。まるで、日本の回転寿司でお皿の枚数を数えていた頃のような、どこか懐かしいスタイルです。

さらにこのバルでは、揚げたてのピンチョスやタパスができあがると、スタッフが店内を巡って声を掛けてくれます。「揚げたてのカマンベールはいかがですか?」との一言に、つい手が伸びてしまいます。
中でも注目したいのが、カップに入ったボンバ(Bomba)。ピリ辛の具をマッシュポテトで包んで揚げた、まさに「爆弾」のような一品。このアツアツ、ピリ辛のボンバは、パプリカソースとの相性が絶妙!冷めてもおいしいボンバですが、揚げたては特に「爆弾」の名にふさわしいインパクト。バルセロナのバルで必ず出会える定番ピンチョスともいえるボンバです。
ブライ通りの9番地にあるブライ9のピンチョス
Blai9は、その名のとおり、バルの住所をそのまま店名にしたもの。バルセロナのバルとピンチョス通り、ブライ通りらしいわかりやすいネーミングです。

ブライ通りでは、どこのバルでもテラス席が大人気。しかしテラス席がいっぱいになるとカウンターチェアやテーブル席でお喋りしながら食事を楽しむ人も。ここBlai 9も例外ではありません。

パンデミック前のBlai 9は、大皿に盛られたピンチョスがカウンターに美しく並べられていました。ところが現在は、すべてガラスケースの中に。注文するとお店のスタッフがピンチョスをお皿にのせ、温めてからテーブルまで運んでくれます。衛生面への配慮が感じられます。

ここでもボンバを注文。お店により味も異なるので食べ比べにぴったりのピンチョスです。なお、写真の右側の黒いピンチョスはイカ墨のコロッケ。味わいも印象的でした。
バルセロナ、ブライ通りのLa Tosca de Blai
ブライ通りを挟んで両側に店舗を構えるLa Tosca de Blai。カウンターには、ピンチョスの串と価格が写真付きで貼られていて、一目でわかる親切な工夫が。パンデミック以降ののブライ通りでは珍しいセルフサービス。
自分で好きなピンチョスを選んでお皿に取るスタイルです。取り終わると、お店のスタッフが声をかけてくれて、温めるかどうかを尋ねてくれます。店内も広く、くつろげます。
PINCHO. Jのピンチョス
Pincho.Jの店内はコンパクトで、カウンター席とテーブル席が狭い空間にぎゅっと詰まっています。もちろんテラス席もありますが、狭い店内がローカルなバル感を醸し出しています。
このバルでも、ピンチョスはすべてガラスケースの中に並べられています。そして 席に着くと紙とペンが配られるので、選んだピンチョスの番号を書いてお店のスタッフに渡します。ここではピンチョスを温めてテーブルまで運んでくれます。
バルセロナのバルでピンチョスと出会いとおしゃべりを

ブライ通りのバルは、テラスや、店内のテーブル、カウンター席がいっぱいになると、立ち飲み客で店内が溢れます。そんな中、ふとしたきっかけで隣り合った初対面の人と、自然とおしゃべりが始まるのもバルならでは。スモールトークから話題が広がり、食事だけでなく楽しい時間を過ごせるのも魅力です。
たとえカタルーニャ語やスペイン語が話せなくても大丈夫。ヨーロッパではどこでも英語が通じることが多く、地元の人からバルセロナの穴場やおすすめスポットなどを教えてもらえることも。ここブライ通りでもとても楽しい時間を過ごすことができました。
バルセロナのブライ通りでバル巡りを楽しみながら、種類豊富なピンチョスを味わって、旅の思い出をまたひとつ増やしてください。

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アクセス:メトロのポブレ・セク駅(Poble Sec)からブライ通り(Carrer de Blai)入り口まで徒歩約2分。
ラ・タベルナ・デ・ブライ・トゥナイト(La Taberna de Blai Tonight)
住所:Carrer de Blai, 23 Poble Sec, 08004 Barcelona
ラ・タスケタ・デ・ブライ(La Tasqueta de Blai)
住所:Carrer de Blai, 15, 17 Poble Sec, 08004 Barcelona
ブライ9 (Blai 9)
住所:Carrer de Blai, 9 Poble Sec,08004 Barcelona