「世界最大の木造建築物」として注目を集める、大阪・関西万博のシンボル、大屋根リング。約2,025mの巨大な木の回廊は、とても開放的な空間です。自販機やベンチもあり、休憩にもぴったり。スカイウォークからは会場全体を一望でき、草花で彩られた空中庭園のような心地よさも。夕方になるとリング全体が美しくライトアップされ、夜空や水面に映る幻想的な姿も印象的です。そんな大屋根リングの昼と夜の両方を楽しんできました。


世界最大の木造建築・大屋根リングを歩く

大屋根リング、大阪・関西万博

大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」は、「世界最大の木造建築物」としてギネス世界記録に認定されています。Osaka Metro中央線の夢洲駅で降り、東ゲートから会場に入りました。実際に大屋根リングを間近で見ると、そのスケールと、何層にも重なる木材の美しさに圧倒されます。

大屋根リング、大阪・関西万博

大屋根リング内には、上下左右に組まれた木材の通路が広がります。幅は約30m、高さは一番高い外側が約20mもあります。そして、リングの全周は約2,025m。とても開放的な空間です。また、ドリンクの自動販売機やベンチもあり、歩き疲れたときの休憩スポットとしても重宝します。

大屋根リングのスカイウォークへ

大屋根リングの上へは、エレベーター・エスカレーター・階段でアクセス可能。バリアフリー設計で、誰でも気軽に上れます。そしてスカイウォーク上には、さらに緩やかなスロープが続いており、より高い場所へと登ることができます。

大屋根リング、大阪・関西万博

スカイウォークに上ると、あらゆる角度から会場や周辺の風景を楽しめます。草花も植えられた、空に浮かぶ庭園のような爽快な空間。一方で、屋根がないため、日中は強い日差しが直撃。6月中旬でもかなりの暑さでした。そのため、帽子や日傘、水分補給などの暑さ対策は必須です。

ヨーロッパ人の夫は、大屋根リングを一周して真っ赤に日焼けしてしまいました。日焼けした小麦色の肌に憧れてはいるものの、日焼け止めを塗る必要性をあらためて実感したようです。

大屋根リングの散策で特に印象的だったのは、海側スロープの頂上からの眺め。会場の中心部と大阪湾を望めます。

先ほどの写真と同じ場所から眺めた大阪湾。夕暮れ時には沈む夕陽を見ようと多くの来場者が集まっていました。

幻想的な夜の大屋根リング@大阪・関西万博

大屋根リング、大阪・関西万博

夕陽が沈むと、大屋根リングは美しくライトアップ。夜空に浮かぶその姿は、水面にも映り込み、とても幻想的でした。

なお、夜の上りエスカレーターの運行は21時まで。訪れた日は、スカイウォーク内のスロープ入口が20時45分に閉鎖されました。そのため、ドローンショーをリング上から観たい場合は、早めの移動がおすすめです。

大屋根リング、大阪・関西万博

スカイウォークのエレベーター付近から大屋根リングを覗くと、巨大な木製ランタンの骨組みのようです。設置されたライトがリング内を照らしています。

大屋根リング、大阪・関西万博

会場内から見ると、まさに万博会場を照らす巨大なランタン。

水面に映り、ゆらぐ姿も幻想的です。

大阪・関西万博でのチケットと実際の待ち時間

大阪・関西万博

幼少期に訪れた大阪万国博覧会に次ぐ2度目の大阪・関西万博。訪問者数が少ないことを期待して、初日は日曜日の夜間券、二日目は月曜日の平日券を購入しました。それでも、アメリカ館では日曜日の夜間も翌日の月曜日も2時間待ち。フランス館は1時間以上。そのほかのパビリオンも、30分以内の待ち時間で入れたところはごくわずか。

大阪・関西万博

その一方で、夕陽が沈んでからは過ごしやすい気温になり、会場内を楽に歩き回れるようになりました。そのため、日中より多くのパビリオンを回ることができました。両日とも夜間券にしてもよかったかもしれません。それでも、夜のイルミネーションと日中の風景、どちらの魅力も楽しめたとポジティブに納得。

大阪・関西万博

ちなみに、予約必須の事前の抽選では、行きたかったパビリオンは全てはずれたので、当日の待ち時間を利用してアプリで再挑戦しましたが、ダメでした。照りつける太陽と、待ち時間による時間のロスがなければ、滞在時間をもっと有効に使えたので残念です。

大阪・関西万博

Null(🇩🇪ゼロ=0)というドイツ語に惹きつけられた、落合陽一氏のnull²は大阪・関西万博後に首都圏でもぜひ観る機会があればと思いました。

大阪・関西万博の大屋根リングの情報

大屋根リングの概要

規模
建築面積:約61,035.55 m²
内径:約615m、外径:約675m
幅:約30m、高さ:約12m(外側は約20m)
使用木材
国産木材が約7割(スギ、ヒノキ)、外国産木材が約3割(オウシュウアカマツ)
デザイン・設計・施工
会場デザインプロデューサーは藤本壮介氏が務め、基本設計・実施設計・工事監理を担当。

場所

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