馬籠宿は群馬県中津川市にあり、かつての中山道・木曽路沿いに位置する江戸時代の宿場町。また、写真映えする歴史的な日本の街並みと風景が魅力の観光スポットです。さらに、馬籠宿と妻籠宿を結ぶ中山道は8kmほどのハイキングコースになっています。中山道は江戸と京都を結ぶ街道で、東海道、日光街道、奥州街道、甲州街道とともに1601年から整備が始められた江戸時代の五街道の一つ。そして、馬籠宿は、江戸から京都まで96ある宿場町の43番目の宿場町です。江戸時代の旅人になった気分で、自然と美しい風景を楽しみながら歩くのもおすすめです。
約20年振りに訪れた中山道と馬籠宿

中山道・木曽路を訪れるのは今回で2回目。初めて訪れたのは約20年前です。馬籠宿に着いて最初に気づいた違いは、以前に比べ道が石畳で綺麗に舗装されていること。これにより、街並みはさらに美しく、道は歩きやすくなっていました。

ドイツに住んでいた頃は毎回JRパスを使い、日本の北から南まで列車で旅をしていました。当時はすっかりドイツ人目線。そのため、馬籠宿では日本の古民家での宿泊を体験したくて、子連れで「馬込茶屋」に一泊しました。
今でもこの宿が当時と変わらぬ姿で残っていて感動。この宿の向かいにはレストランがあり、朝食と夕食は道を挟んでお向かいのレストランに移動しました。また、ここは馬籠宿の中でも夕日を眺めるベストスポットに位置しています。
馬籠宿のフォトスポットの一つ、水車小屋

馬籠宿には水車がいくつかありますが、その中でも一番大きな水車がある水車小屋は休憩所として利用されています。

水車小屋の中には囲炉裏や伝統ある調度品が置かれており、休憩所を兼ねた小さな郷土資料館のような雰囲気です。

この休憩所の横の階段を登り振り、振り返って眺めた風景がこちらの写真です。とても趣があります。

こんなに美しい、日本ならではの風景が残されていることに感謝です。外国からの観光客カップルも、風景に溶け込んで絵になります。

江戸時代の日本は、統一された街並みと木造建築が美しく調和していたのだな…と思いながら散策しました。
馬籠宿の陣場上展望台からの眺め

馬籠宿を囲むように連なる美しい木曽山脈(中央アルプス)と標高2,191mの恵那山を望む展望台へはこの坂を登って行きます。木曽路らしい雰囲気が漂います。

緑と山々が連なる美しい風景。島崎藤村の「木曽路はすべて山の中である」という文章を思い出します。

馬籠宿で一番高い場所に位置するこの展望台から、木曽の大自然を楽しみました。
馬籠宿から中山道を通り妻籠宿へ

馬籠宿から妻籠宿までの中山道は、約8kmのハイキングコース。自然と美しい風景を楽しみながら歩くと、気分は江戸時代の旅人。
前回は馬籠宿に一泊し、翌日に中山道を歩いて妻籠宿に行きました。手荷物(スーツケースなど)は、島崎藤村記念館の向かいにある観光案内所の手荷物運搬サービスを利用すれば、妻籠まで届けてくれます。また、観光案内所に預けることも可能です。(詳細はブログの最後のリンクにて)。
妻籠宿までのハイキング前に観光案内所に立ち寄ると、「熊よけのすず」を渡されました。そして、子供に熊がいるので、すずを鳴らしながら歩くようにと説明してくれました。現在はデポジット制での貸し出しです。
今回は中山道は歩かず、馬籠宿から妻籠宿まで自動車で移動しました。馬籠宿は自動車を無料で駐車できますが、妻籠宿には町営の有料駐車場が3箇所あります。妻籠宿に自動車で訪れる際は、有料駐車場を利用することになります。

この道は妻籠宿へと続きます。まるで江戸時代に舞い戻ったようです。
中山道の石畳と馬込宿の水車小屋



馬籠峠へ向かう途中にある水車小屋。水車小屋の反対側にある駐車スペースの横に中山道の石畳があります。
中山道の憩いの場、男滝女滝

馬籠宿から約4.7km、妻籠宿からは約3.3kmの中山道沿いに位置する観光スポット「男滝女滝」。滝に向かって左側が男滝、右側が女滝です。写真は、力強く水が流れ落ちる男滝です。

男滝の前に繋がる遊歩道からの眺め。

男滝から右側を眺めると橋の奥に見える女滝。

女滝は水量が少なめですが、風情があります。森に囲まれた静かな場所に、男滝と女滝の水音が響きわたります。ここは街道ができた当時から名所として親しまれた憩いの場です。周辺では、旧中山道を歩く海外からの観光客の姿も多く見られました。
馬籠宿で味わう郷土料理

今回の馬籠宿でも郷土食を堪能しました。特に木曽路名物の五平餅は、香ばしい醤油ダレが美味しい。

野菜とエビのかき揚げが乗った蕎麦。

蕎麦も美味しくいただきました。
約20年ぶりに訪れた馬籠宿と中山道でしたが、今でも自然や街並みがしっかりと保存されています。ここに住む方々の努力に感動しました。
馬籠宿の最新情報は馬込観光協会のホームページから。
手荷物一時預かりサービスと運送サービスに関しては、馬込観光協会ホームページのこちらのページから最新情報をご確認ください。
Address:Magome, Nakatsugawa City, Gifu, Japan
所在地:岐阜県中津川市馬籠