浅草観光をした後に、隅田川テラスをのんびり散歩しました。にぎやかな浅草の観光スポットから少し離れるだけで、隅田川沿いには静かな時間が流れています。テラスを歩いたり、展望ラウンジから浅草の街並みを眺めたりと、いつもとは違った角度から浅草を楽しむことができます。
浅草観光で立ち寄りたい、隅田川沿いのビールとデザイン建築

浅草観光のあと、浅草通りを隅田川方面へ歩いていくと、ひときわ目を引くモダンな建物が現れます。高さ約100メートルの、金色に輝くビールジョッキのような建物はアサヒグループの本社ビルです。その上部の、ビールの泡を模した部分は展望ラウンジ「アサヒスカイルーム」。ここでは、隅田川や浅草の街並みを22階から眺めながら、アサヒビールや軽食を楽しめます。同じフロアには、眺望を楽しめるイタリアンレストランもあります。橋の上からカメラを構える人が絶えません。スカイツリーよりも目立ちます。

ビールジョッキの横に建つ黒い建物は、フランス人デザイナー、フィリップ・スタルク氏による設計。「金の炎(フラムドール)」を表現した金色のオブジェが特徴的で、「新世紀に向けて飛躍するアサヒビールの燃える心の炎」を象徴しているとか。1階にはビアレストランも併設されています。この二つの個性的な建物は、1989年にアサヒビール創業100周年を記念して建てられました。
隅田川テラスを歩く、浅草から浅草橋までの川辺散歩

隅田川沿いには遊歩道が続きます。この隅田川テラスは、川沿いの護岸基礎を整備した親水空間です。今回は浅草の吾妻橋からテラスに降り、浅草橋までのんびりと歩いてみました。

テラスには花壇や植栽があり、所々にべンチもあります。ランチを楽しんだり、行き交う船を眺める人々の姿も見られます。

ふと見上げると、隅田川テラス沿いのマンションの窓からは、トトロとプーが川を眺めている愛らしい光景も。

駒形橋の下からは、対岸の高速道路とビル群が見えます。立ち並ぶ建物は、それぞれ高さもデザインも異なり、東京らしい不揃いで雑多な雰囲気が漂います。高さや色彩も揃うヨーロッパの街並みとは異なります。

遊歩道には、ところどころに隅田川にちなんだ浮世絵が。その横に置かれた説明を読むのも楽しみに。江戸時代の隅田川の様子が伺えます。

アーチ型でパステルグリーンの隅田川橋梁。その上を走る、黄色い中央・総武線の姿はまるで鉄道模型のようです。



遊歩道の一部には、青海波の模様があしらわれた石畳が。それぞれ、色の異なる石が綺麗に敷き詰められています。特に興味深いのは、江戸時代に遊ばれていたカードの絵柄のタイル。どのようなカードゲームだったのでしょうか。江戸時代の文化や風景を思い描きながら、今回も隅田川散歩はここで終了。そして、川沿いを離れ浅草橋駅まで歩きました。