海外旅行に出かける際、我が家がいつも利用しているのが、エポスカードです。エポスには海外旅行傷害保険が無料で付帯されています。補償の対象は旅先での予期せぬケガや病気だけではありません。賠償責任が生じた場合や携帯品の盗難・破損などのトラブルにも対応しているので安心です。実際にエポスカードの海外旅行傷害保険を利用した時の体験とあわせて、その補償内容やメリットをご紹介します。
年会費無料なのに海外旅行補償保険が付帯!

日本に来て驚いたのは、年会費無料のクレジットカードに海外旅行保険が付帯していること。ドイツにも同様のカードはありますが、旅行代金の50%以上をカードで支払うなどの条件付き。しかも年会費は日本のプラチナカード並み。
私は保険無しのカードを使っていたため、旅行ごとに保険会社の海外旅行保険に加入していました。年齢により保険料が高くなり、長期の家族旅行ではかなりの出費に。しかも旅行保険は掛け捨てです。
日本に移住したタイミングで、エポスから年会費無料のゴールドカード招待が届き、迷わず申し込みました。日本では「海外旅行保険はもう不要」と言う私に、夫は「無料保険の補償では不安」とドイツらしい反応。それでも、エポスの海外旅行保険だけで旅行を続け、幸いトラブルはありませんでした。
ところが、ある時スペインを旅行中に夫が発熱し病院へ。夫は「エポス保険で本当に大丈夫か」と大騒ぎしましたが、帰国後に医療費は全額返金。しかも、とても良い為替レートで。これを機会に夫も「エポスの海外旅行傷害保険、いいね」と納得。このスペインのグラナダでの様子は後半で。
ただし注意点も。エポス海外旅行傷害保険では「虫歯」や「歯槽膿漏」などの歯科治療は対象外。これは出発前からある持病や既往症と同様の扱いとなるためです。つまり、海外旅行中に起きた不慮のケガや疾病のみが補償の対象になります。
エポスカードは3種類!それぞれの海外旅行傷害保険の対象者は?

我が家が海外旅行に行く際に、必ず利用しているクレジットカードは写真のエポス「ゴールドカード」と「プラチナカード」です。
エポスのクレジットカードは「エポスカード」、「ゴールドカード」、「プラチナカード」の3種類。いずれも海外旅行傷害保険が付帯しています。引受保険会社は「エポスカード」と「ゴールドカード」は三井住友海上火災保険。「プラチナカード」は損害保険ジャパンで、こちらは海外旅行だけでなく、国内旅行もカバーされています。
保険の対象者は「エポスカード」と「ゴールドカード」は本人のみ。ただし、いずれのカードもエポス会員同士で旅行する場合、代表者がまとめて旅行代金を支払うことで同行者も保険の対象になります。例えば、夫婦共にエポスカードを持っていて、どちらかがまとめて支払うと二人とも保険の対象に。友人旅でも同様です。
「プラチナカード」を持っている場合は、本人だけでなく生計を共にする6親等内の血族・配偶者・3親等内の姻族も対象になるのでさらにお得です。詳細はエポスカード公式ページから。
エポスカード別・海外旅行傷害保険の自動付帯と利用付帯、適用条件は?

クレジットカードを選ぶ際に「海外旅行保険が付帯」と書かれていても注意が必要です。海外旅行保険が「自動付帯」しているのか、それとも「利用付帯」なのかを確認しましょう。
エポスの場合、「自動付帯」つまり、カードの利用なしでも海外旅行保険が付くのは「プラチナカード」のみ。「エポスカード」と「ゴールドカード」は「利用付帯」なので、旅行代金の一部をそのカードで支払うと保険が適用されます。
海外旅行保険が「利用付帯」となる「エポスカード」と「ゴールドカード」の適用条件は以下の通りです。
渡航先への航空券やツアー料金、出発時に空港までの移動に利用した交通費、あるいは、海外に着いてから利用した交通費をエポスで支払えば、保険が適用されます。ここでいう交通費は「電車・バス・タクシー代」です。しかも、支払金額を問わず、いずれか1回の利用で条件を満たせるのも魅力です。ドイツのように旅行代金の50%以上などの指定はありません。
ここでもひとつ注意したいのは、保険の対象外となる支払いもあること。個人で手配した宿泊費や、ガソリン代、高速道路料金、駐車場代、空港使用料、レンタカー料金は保険の対象外です。
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エポス海外旅行傷害保険の補償内容と補償開始日について

補償開始日は、旅費の支払い時期で異なります。日本を出発する前にエポスで旅費の一部を支払うと、旅行開始日から補償が始まります。この日から90日間が補償の対象です。
一方で、日本出発前にエポスでの支払いがなく、海外到着後に初めてエポスカードで旅費を支払った場合は、その支払日から補償が始まります。そして、補償対象期間は支払日から90日間です。
つまり、出発前から補償を受けたい場合は、出発前に旅費の一部をエポスカードで支払っておく必要があります。また、旅行代金をすでに他の方法で支払っていても、現地でケガをして病院に行く際に、エポスカードで交通費を支払えば保険の対象になります。
ただし、現地で「キャッシュレス・メディカルサービス」を受けるには、「エポスカード海外旅行保険事故受付センター」への事前連絡が必要です。自分で病院を探して診察を受けた場合は、病院までの交通費・診察代・薬代の領収書を必ず受け取りましょう。帰国後に保険請求する際に必要になります。
エポスカードの海外旅行保険の補償内容の詳細は「エポスカード公式ページ」をご覧ください。
実際にエポスの海外旅行傷害保険を利用した体験談は、次の段落でご紹介します。
エポスカード海外旅行保険事故受付センターの対応

海外でケガや病気になった場合、「エポスカード海外旅行保険事故受付センター」に電話すると、現地の医療施設を紹介してもらえます。治療費を現地で自己負担せずに治療を受けられる「キャッシュレス・メディカルサービス」もあります。ただし、このサービスを利用するには、受付センターからの病院の紹介が必要です。
我が家ではこれまでに2回、エポスの海外旅行傷害保険を利用しました。いずれも現地の病院で直接治療を受け、帰国後に受付センターへ連絡しました。使用したのは、どちらもエポスのゴールドカード。保険会社は三井住友海上保険です。
1回目は夫で、旅行中だけでなく帰国後も同じ症状が続き、日本でも通院。エポスの海外旅行傷害保険は治療開始日から180日以内の費用が補償対象になります。そのため帰国後も同じ症状なら日本で治療を受けることができます。受付センターの女性スタッフの応対はとても親切で丁寧でした。日本での治療が終わった時点で、診断書と支払った金額の領収書をまとめて送付。書類提出後、1週間ほどで全額が振り込まれました。
2回目は私のケガでお世話になりました。電話受付後のやり取りはメールのみで、書類はスキャンして送信しました。その後2週間以上全く連絡がありませんでした。確認しようかと思い始めた頃、入金メールより先に銀行口座へ全額振り込まれていました。1回目の女性スタッフの対応が素晴らしかっただけに、メールのみの対応は少し不安でした。病気とケガの具体的な内容については、次の段落でご紹介します。
エポス海外旅行保険で助かったリアル体験談!スペイン編

スペインのアンダルシア地方を旅した際、グラナダで夫が熱を出しました。旅行時期は8月。真夏のアンダルシアは連日40度を超える猛暑が続き、強い日差しが照りつけます。
一方で、レストランやホテルなどの屋内は冷房が強く効いていることも。そのため、寒暖差で夫は体調を崩してしまいました。出発便の機内がかなり寒かったことも原因していたかもしれません。その上、機内の気圧の影響による耳の不調が目的地に着いてからも続いていました。
実は以前、南米や東南アジアを旅した際にも夫が熱を出したことがあります。その時は医者にかかるほどではなかったものの、室内外の急激な寒暖差で体調を崩した状況は同じです。それにもかかわらず、この時期にアンダルシアを選んだのが間違いでした。
ドイツの友人に「今年はアンダルシアで会おう」と誘ったところ、「真夏のスペイン、特にアンダルシアなんて無理!」と即答されたのも納得です。
スペイン・グラナダの病院

グラナダのホテルでは、受付の女性が親切に緊急対応可能な病院を探してくれました。そのため、エポスの海外旅行傷害保険のコールセンターには連絡せず、直接病院へ向かいました。
グラナダのVithas Hospitalには英語通訳が常駐していて安心です。スペインの保険適応外のプライベート扱いなので、予約なしで行ったにも関わらず長時間待たされることもなく、必要事項も全て通訳してもらえました。若いスペイン人の医師も英語とドイツ語を交えて丁寧に診察してくれました。
夫はその後、熱は下がったものの耳の不調が続き、移動先のドイツでも耳鼻科を受診。帰国後の手続きの様子は先に述べたとおりです。そして、スペインとドイツの診察代と薬代の合計約7万円が書類提出後1週間以内に戻ってきました。
エポス海外旅行保険で助かったリアル体験!スイス編

2回目はスイスのジュネーブを観光中の出来事。体長2センチほどのアブに手の甲を刺されてしまいました。私は動画を撮影中だったのですぐに払えず、思いっきり息を吹きかけてもアブは微動だにしません。すぐに撮影をあきらめて振り払ったものの、時すでに遅し。夜には手の甲がパンパンに腫れ、翌朝には水ぶくれに。
現地の病院を受診すると、10分ほどの診察で150スイスフラン、さらには塗り薬代が28スイスフランでした。スイスのジュネーブはフランス語圏ですが、医師、看護師、受付もみな英語で親切に対応してくれました。帰国後、エポス海外旅行傷害保険に診断書と領収書を提出。この時も、医療費と薬代あわせて約3万が全額補償されました。
また、エポスでは旅行に行けなくなってしまった場合の、「海外旅行キャンセル保険」を、必要に応じて別途有料で追加することも可能です。
エポスカードの海外旅行保険の補償内容の詳細はこちらから。