更新日2024-06-25   公開日2024-04-10

横浜の象の鼻の形をした防波堤がある「象の鼻パーク」は横浜らしい港の風景が望める観光スポットのひとつです。この公園から象の鼻防波堤や大さん橋、横浜ベイブリッジ、赤レンガ倉庫、横浜三塔などを360度ぐるりと見渡せます。


波止場から防波堤に

「大さん橋」の手前に長く伸びる「象の鼻防波堤」。先が丸く、緩やかな弓形をした防波堤はその形から「象の鼻」という名で親しまれています。手前にある小さな波止場は「ピア象の鼻」。

横浜港が開港された1859年に東と西の2本の直線状の波止場が作られました。1867年に東波止場が弓形に変更され、象の鼻地区の水域は波止場から物揚場や船だまりへと役割を変えていきました。

遠くから眺めると細長くて小さく見える象の鼻ですが、実際に歩いてみると意外と広くて長い防波堤です。みなとみらいのビル街と赤レンガ倉庫が目の前に広がります。

「象の鼻防波堤」は関東大震災で沈んだ石積みを再利用して、2009年の横浜開港150周年記念事業の一つとして明治時代の形を元に復元されました。

丸いテラスのような象の鼻の先端。ここから港を眺めていたら、小さな観光船で港を巡る人たちが手を振りながら笑顔で通り過ぎていきました。パーティー船や、水上タクシー、工場地帯を巡る観光船などもここから出航しています。

開港の道からの眺め

「開港の道・山下臨港線プロムナード」と呼ばれる、かつての鉄道高架橋を再利用した立体遊歩道から見下ろすと、観光船や水上タクシーが停泊する港の先に見える象の鼻。ここから見ると防波堤としての役割をしっかりと果たしているなと感じます。

横浜 観光 スポット

象の鼻パーク内の広場「開港波止場」では結婚写真の撮影に遭遇することも。広々としたスペースは撮影やアート活動、イベントなどにも使われています。広場の奥に見える塔のある赤煉瓦の建物は「キング」の名で親しまれている神奈川県庁です。

象の鼻テラスの屋上から

横浜観光スポット 象の鼻パーク

「象の鼻パーク」にある「象の鼻テラス」の屋上は芝生で覆われたエコな展望スポット。高い展望台ではないものの、このテラスの屋上からは横浜ならではの港の風景がのぞめます。

横浜 観光 スポット横浜観光スポット 象の鼻

「象の鼻テラス」の屋上から見た港と街の風景。この日の「大さん橋」には大型客船が2隻停泊していました。「大さん橋」と比べると、手前に伸びる「象の鼻」は小さくて可愛く見えます。右の写真の綺麗な塔がある西洋式の建物は「クイーン」の名をもつ横浜税関。

赤レンガ倉庫側には芝生で覆われた「開港の丘」が広がります。カップルや動画を撮る人をよく見かけます。

「象の鼻テラス」の屋上で写真を撮って、カフェで港を眺めながら食べる「ゾウノハナ ソフトクリーム」も観光スポットならではの特別感がありますね。

横浜では毎年年末のカウントダウン後に新年の花火が打ち上げられます。花火が打ち上げられる場所は大さん橋と新港ふ頭の2箇所。象の鼻パークはその間に位置しているので、新年の花火を見るスポットとしてもおすすめです。

<基本情報>
象の鼻パーク Zou No Hana Park
所在地:神奈川県横浜市中区海岸通1丁目
アクセス:みなとみらい線「日本大通り駅」A1出口から徒歩約3分
JR京浜東北 根岸線, 横浜市営地下鉄ブルーライン「関内駅」から徒歩約20分