長野県下伊那郡豊丘村にある泉龍院は三色藤で知られています。鮮やかで葡萄のような紫の藤と、房の長いピンクと白の三色藤、そして村の文化財に指定されている風情のある山門を見てきました。
ピンク、紫、白の三色藤
山門の入り口から泉龍院内に向かって右側に咲き誇る三色藤。鮮やかな紫色の葡萄のような藤と長く伸びた白い藤はどちらも満開。
淡いピンクの藤は近くで見ると上の花から枯れ始めている房が何本か混ざっていました。それでも、長い房に沢山の花がついているので気にならず、満開の白い藤との美しいコントラストが楽しめました。
丸い紫の花をつけた藤は房は短めで葡萄のよう。ビビッドな色で、ボリューム感と存在感があります。
村文化財に指定されている泉龍院の山門
泉龍院の山門から続く道には石臼のような丸い石が埋め込まれています。種類の異なる石が三つずづ綺麗に並べられていて目を惹きます。小雨日和だったため、山門からの丸い石畳は雨で濡れ、それぞれの石の色が際立ちとても綺麗でした。
山門は1818年11月に建立された、間口7.2m、奥行き6.3m、高さ12.8mの2層楼で、豊岡村の村文化財に指定されています。
2階の内陣は七畳の広さで釈迦三尊、四天王、十六羅漢が安置され、内部の柱や扉などが彫刻で覆われているそうですが、残念ながらこの日は閉まっていました。
三色藤の藤棚以外の院内の藤
真っ赤な鳥居の前に植えてある3本の小さな薄紫の藤はすでに枯れ始め、花びらが地面に散らばっていました。
三色藤の藤棚とは別に植えてあるこの小さな木は枯れ始めてはいるものの、まだまだ沢山の花を咲かせていました。
雨に濡れた松の葉の水滴が輝いています。
中山道の宿場巡りを中津川から北上する形でドライブする旅行の初めに、都心からの経由地点として立ち寄った豊岡村河野の泉龍院。三色藤を見るのが目的でしたが、風情のある村文化財の山門と丸い石畳がとても印象的でした。院の前のじむ兄も風景に溶け込んでいて素敵です。
旅先での人混みを避けるため、ゴールデンウィーク後に出かけたので三色藤はすでに枯れているかもと半ば諦めていましたが、2024年の泉龍院の三色藤は幸いにも見頃でした。
泉龍院の三色藤
所在地:長野県下伊那郡豊丘村河野3461