レマン湖と美しい山々を一望できる、素晴らしい景観のモン・シュル・ロル(Mont-sur-Rolle)。スイス ワインの産地としても知られ、20以上のワイン生産者がいます。さまざまな品種が栽培されるぶどう畑は、250ヘクタールにも及びます。ここで開催されるグルメ散策ツアーに参加しました。美しい景観を楽しみながら、ぶどう畑が連なる丘を歩いて5つのワイナリーを訪ねます。地元のワインを味わいながら歩く距離は約6km。現地の友人と合流して、思い出深いグルメ散策となりました。
バラード・グルマンドのモン・シュル・ロル ワイナリーツアー

「ラ・バラード・グルマンド(La Balade Gourmande)」は、農村地域の発展と生産者の収入の多様化に貢献するために企画されたツアー。農業体験やその土地の美味しい食品やワインなどを楽しめます。実際に試食や試飲を通して生産者、加工者、そして、職人のこだわりを知ることもできます。


バラード・グルマンドのモン・シュル・ロルで尋ねるのは、レマン湖のほとりにある5つのワイナリー。それぞれのワインとそのワインに合うこの土地のグルメを楽しめるツアーです。1グループは約10名。各グループが30分ごとに順番に出発します。希望した出発時間に集まり、同じ時間のメンバーと一緒に歩いてぶどう畑に囲まれたワイナリーを巡ります。同じ日にいくつものグループが5つのワイナリーを巡り、数種類のワインと食事を楽しみます。毎年このグルメツアーに参加しているドイツの友人が、スイスやフランスに住む知人に声をかけてグループを作り申し込んでくれました。
出発地点のワイナリーでウェルカムドリンク

先ずは出発地点となるワイナリーへ。ここで首から掛けられる不織布のバッグと散策順路が書かれたリーフレットを受け取ります。バッグの中には毎年デザインが変わるオリジナルのワイングラス。そしてリーフレットには6つのワイナリーの地図と説明が書かれています。
出発地点のワイナリーには1と6の番号が振られています。最後にここに戻り、1から5のワイナリーで試飲したワインを購入できるようになっています。
最初のワイナリーではウェルカムドリンクとして地元の野菜で作ったガスパッチョをいただきました。次に、アペリティフにぴったりの冷えた甘めの白ワインと、サッパリ系の白ワインを。不織布バッグから自分専用のグラスを取り出して注いでもらいます。口直しのミネラルウォーターのボトルも用意されています。
2つ目のワイナリーのワインと食事

2番目のワイナリーではザリガニと魚のテリーヌ、魚のクリームとスモークをいただきました。ザリガニは癖がなく、テリーヌとクリームはとても上品。白身の魚のスモークもしっとりしていて繊細なお味です。
そしてワインは、魚料理に合う白が2種類。どちらも辛口です。クリーミーな魚の前菜を食べた後なので、口の中がサッパリ。普段はお酒を飲まず、ワインのスペシャリストでもないので、こんな感想しか書けないのが残念です。
3つ目のワイナリーは赤ワインとメイン料理




3番目のワイナリーでは、メイン料理が提供されました。地元の豚肉と野菜を使ったボリュームのある逸品。お肉はとても柔らかく煮込んであります。添えられたジャガイモと煮込んだ野菜からも、素材のおいしさがそのまま伝わってきます。こちらでは赤ワインを2種類。どちらも好みの味でした。日本でたまに飲む輸入物の赤ワインにありがちな、後味の悪さがありません。
4つ目のワイナリーは白ワインと地元のチーズ

ボリュームのあるメイン料理をいただいた後のウォーキングは、とても消化に良い感じ。4番目のワイナリーまでは、ワイン畑の中を少し寄り道して胃の中もスッキリ。こちらのワイナリーでは、食後のチーズとチーズに合う白ワインを2種類いただきました。チーズの量は少ないけれど、見た目以上に濃厚なチーズが3種類。チーズ好きも大満足できる美味しさ。
5つ目のワイナリーは甘いデザートワインと胡桃のケーキ


最後となる5番目のワイナリーでは胡桃のケーキが。ドイツでモェーベルタイクと呼ばれるタルト生地に、カラメライズされた胡桃がぎっしりと敷き詰められています。ワインもデザートワイン。ドイツのアイスワインのような甘さと濃厚さでした。
モン・シュル・ロルのぶどう畑とワイナリー巡りの風景

モン・シュル・ロルは小高い丘の表面がぶどう畑になっています。場所により傾斜もかなりあります。丘の下にある出発地点のワイナリーから一番高い場所にある2番目のワイナリーまでは坂道をのぼるので、歩き慣れていない人にはキツイかもしれません。そのため、1から2への移動だけ小型のシャトルバスが用意されています。
シャトルバスで2番目のワイナリーまで移動すれば、3番目から6番目までは下り坂。ゆっくりと坂道をくだりながら歩けるようにとの配慮も。しかし、体力のあるドイツ人グループ(私以外は)なので、すべて歩いてワイナリーを巡りました。
モン・シュル・ロルのぶどう畑から眺めるレマン湖

ワイナリーからワイナリーへと歩き、美味しい料理とワインを味わう散策。その途中で、ぶどう畑の中を歩きながら眺めるレマン湖を望む美しい風景。五感で楽しめる、リアルライフのとても贅沢な時間です。


たわわに実るぶどうは収穫間近。今年のぶどうはどんなワインになるのでしょうか。このぶどうがワインになる頃、また訪れたいと思います。
