更新日2025-06-04   公開日2023-07-31

フリーシンガポールツアーは、乗り継ぎの待ち時間にシンガポールを無料で体験できる、うれしいサービスです。シンガポール・チェンギ国際空港でのトランジットが、あまりにも長くて途方に暮れたら、ぜひこのツアーに参加してみてください。現在は、全4種類のツアーが用意されています。いずれも市内観光を含み、所要時間は約2時間半。ヨーロッパに向かう前に、同じ時期のアジアを見てみる。そんな旅の文化比較体験としても魅力的です。


その名のとおり無料のシンガポールツアー

シンガポール・チェンギ国際空港には、巨大複合施設「JEWEL」が併設されています。なかでも中心にある、高さ40mの滝「レイン・ボルテックス」の美しさは圧巻。一見の価値があります。

買い物や食事、アトラクション、ウォーキングトレイルまで揃い、もはや空港という概念を超えています。

とはいえ、乗り継ぎ時間が6時間以上あるなら、街へ出てみたいと思いませんか? ガイドの英語解説を聞きながら市内をバスで巡る「フリーシンガポールツアー」は、トランジットの合間にシンガポールを体験できる貴重な機会です。

今回利用したのは、日本発シンガポール経由でヨーロッパへ向かうフライト。乗り継ぎ時間は約6時間。しかも、前回シンガポールを訪れたのはすでに25年前。そんな懐かしさと、今のシンガポールを知りたいという思いから、ツアーに参加しました。

フリーシンガポールツアーとは?

この「フリーシンガポールツアー」は、1987年から始まりました。シンガポール航空、政府観光局、そしてチャンギ空港グループによる共同プロジェクト。「次の旅先にシンガポールを!」という願いが込められています。

パンデミックによる一時休止を経て、2023年4月から再開。現在は、市内観光ツアー、ヘリテージツアー、ジュエルツアー、そしてチャンギ地区ツアーの4種類が用意されています。いずれも所要時間は約2時間半。無料とは思えないほど充実した内容です。

予約はシンガポール航空の公式サイトから。まずは希望のツアーを選び、時間を確認。その上で、予約画面に進みます。そして、シンガポールへの到着便と出発便を入力。乗継ぎ時間が条件を満たしているかどうかはシステムが自動で確認してくれます。

シンガポール空港に着いたらフリーシンガポールツアーの受付へ

シンガポール空港 Singapore Airport

今回はチェンギ空港ターミナル3の「フリーシンガポールツアー」受付カウンターを利用しました。スカイトレインでターミナル3に着いたら、「Free Singapore Tour」の案内表示に従って進みます。この空港はとにかく広いです。想像以上に歩きます。

カウンターは意外と小さめ。うっかり見逃して通り過ぎないよう、注意が必要です。当日、受付を済ませてから、スタッフに話を聞いたところ、ツアーバスの定員は40名とのこと。フライトの変更などによる当日キャンセルもたまにあるそうです。それでも毎回、ほぼ満席だとか。

この日も、直接カウンターに申し込みに来たカップルがいましたが、すでに満席でがっかりしていました。やはり、航空券を購入したら早めの予約が安心です。公式サイトから事前に申し込んでおくことを強くおすすめします。

入国申請をしてからバスで出発・フリーシンガポールツアー

シンガポール Singapore

参加者は、集合時間になると再び受付カウンターの前に集まります。そして、ガイドの案内に従って入国審査へと進みます。事前にシンガポールの入国カード(SGAC)を電子申請しておけば、パスポートを機械にかざすだけでスムーズに入国できます。

とはいえ、事前申請をしていない参加者も何名かいました。それでも心配はいりません。「フリーシンガポールツアー」では、SGACの申請時間や、出発前のトイレ時間まで予定に組み込まれていました。

シンガポール Singapore

ツアー参加者全員の入国手続きが終わると、いよいよ出発です。フリーシンガポールツアー専用の観光バスに乗り込み、シンガポールの街へ。

バスの中では、ガイドがシンガポールの歴史、人種構成、住宅事情、そして歴史的建築物について丁寧に解説。車窓の風景を楽しみながら、知識もアップデート。

途中、マーライオンのあるマリーナエリアと、植物園(Gardens by the Bay)の2ヶ所で降車。それぞれ30分ほどの自由時間があり、建物の説明を聞いたり、写真を撮影したりと楽しめるひとときとなりました。

ヴィクトリア・コンサートホール

最初にバスを降りたのは、ヴィクトリア・コンサートホール前。1905年に完成した、優雅な英国植民地様式の建物です。夕暮れ時には、白い外壁とクラシックな塔が、ピンクの光に包まれて目を引く存在に。今もなお、音楽と芸術の中心地として愛され続けています。

マーライオンパークへ

シンガポール Singapore

そこから歩いて、きらめく高層ビル群を眺めながらマーライオン・パークへ。ライトアップされた夜のマーライオンと背景の摩天楼が、シンガポールの夜を鮮やかに彩ります。

シンガポール Singapore

マーライオン・パークから眺めるシンガポールの夜景は、光と建築が織りなす絶景。なかでもひときわ輝くのが、3つの高層ビルに豪華客船を乗せたようなマリーナベイ・サンズ。ホテル、レストラン、イベントホール、アトラクション、そしてナイトライフまで備えた、巨大なエンターテイメント施設です。

毎晩8時と9時に加え、金曜日と土曜日は10時にも開催される光と水のショー「SPECTRA」。色鮮やかな噴水と音楽が、ベイエリアの夜をアートに変えるひとときです。

シンガポール Singapore

写真はマーライオン・パークとエスプラネードを結ぶジュビリー・ブリッジ。ここも幻想的なグリーンの光に包まれます。マリーナベイの夜景を楽しむ多くの人が橋を行き交い、足を止めてはカメラを構える姿が絶えません。

夜景写真では見えにくいエスプラネードは、アーツセンター。ドリアンそっくりのドームが2つ並ぶ独特なシルエットです。内部にはコンサートホールとシアターがあり、シンガポールの芸術文化の発信地でもあります。

シンガポール Singapore

手前にエスプラネード・ブリッジ、その奥には緑に照らされたジュビリー・ブリッジのアーチが連なります。この夜景写真は、クイーン・エリザベス・ウォークから撮影しました。そして、素敵なシンガポールの思い出として、胸に刻まれる一枚になっています。

ガーデンズ・バイ・ザ・ベイのスーパーツリー・ライトショー

マリーナベイの鮮やかな夜景を堪能した後は、再びバスへ。そして、「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ(Gardens by the bay)」へと向かいます。ここはBay South、 Bay East、Bay Centralの3つのエリアで構成された、総面積101ヘクタールを超える広大な植物園。その中でも一番広いBay Southへ。ここで色と音が織りなす幻想的なスーパーツリーのライトショーを見学。

流れる曲はキャッツやレ・ミゼラブルなど。ミュージカルの旋律に合わせ、色を変えるスーパーツリーが夜空を彩ります。その下にはたくさんの観光客が。座ったり、寝転びながらスーパーツリーを見上げて、幻想的な時間と空間を楽しんでいました。

ガイドによると、毎晩ライトショーを観に来る人で植物園前の道路は渋滞。特に1回目のショーの前後が混むそうです。


フリーシンガポールツアーのまとめ

フリーシンガポールツアーは、入国手続きから移動、観光時間まですべてが緻密に計算された、効率的なツアーでした。ヴィクトリア・コンサートホール、マーライオン・パーク、マリーナベイ・サンズの「SPECTRA」、そしてスーパーツリーの音楽とライトショーへと続く充実のバス旅。また、マリーナベイの夜景も満喫できました。

バスの中では、シンガポールの多民族社会や歴史について、ガイドの興味深い話を聞くことができます。短時間ながら、シンガポールの「今」を肌で感じることができました。

日本からヨーロッパまでの長旅の途中、シンガポールでの6時間のトランジットが、思いがけない旅の思い出のひとつになりました。


📌 フリーシンガポールツアーの最新情報はシンガポール航空公式サイトでご確認ください:
シンガポール航空公式サイト・シンガポールフリーツアー(外部サイト)

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