ヴェネツィアのラグーンに浮かぶカラフルなブラーノ島。ヴェネツィア本当から北東へ約11km、水上バス(Vaporetto)で約45分の距離にあります。イタリア世界遺産に登録されたこのラグーンを巡る船旅は、それだけでもワクワクします。カラフルな家が水路に映り込む街並みは、まるで色彩豊かな絵本のよう。撮影好きにはたまらないスポットです。島はとても小さく、2~3時間あれば主な見どころを巡れます。そのため、ブラーノ島はヴェネツィアからの日帰り旅行にも最適。今回の旅行ではヴェネツィアからブラーノ島、ムラーノ島を巡りました。
世界遺産ブラーノ島の名産レースとグルメとフォトスポット
「世界で10本の指に入るカラフルな場所」といわれるブラーノ島は、1987年に「ヴェネツィアとその潟(ラグーン)」として、ガラス細工で知られるムラーノ島と共にユネスコのイタリア世界遺産に登録されました。またブラーノ島はレースの名産地としても知られ、かつてはヨーロッパの貴族たちを魅了しました。
そのため、水上バスの停留所から島の中心部へと進む道には、繊細なレースの日傘やドレス、テーブルクロスなどを扱うショップが今でも軒を連ねます。
ガルッピ広場にある市庁舎の隣には、かつてのレース学校が博物館として残されています。ここでは、ブラーノレースの歴史や手作業での製作工程を見学できます。

この写真を撮影した木製の橋は、ガルッピ広場へと続くVia Baldassarre Galuppi通りとFondamenta Pontinello Destra通りに面している、人気の観光スポットのひとつです。
水路沿いには様々なお店やレストランがあるので、街並みを楽しみながらショッピングや、ブラーノ島ならではのグルメを味わってみたいところです。
島の名物ブッソーラ(Bussola)とエッセ(Esse)は、卵とバターを贅沢に使った香ばしい焼き菓子。また、ブッソーラはドーナツ型、エッセはその名の通りS字型をしています。
さらに、ラグーンで捕れる「ゴ」という魚を使ったリゾット(risotto de go)も郷土料理として人気。ラグーンならではのシーフードも味わいたいですね。
水路に映える街の色彩と、カラフルな家の物語

ブラーノ島中の水路を満たす水は深い緑色。色とりどりの家々がこの水面に映し出され、島の街並みをさらにカラフルに彩ります。
島の中でもひときわ目を引くのが「ベッピの家(la Casa di Bepi Sua)」。青と赤を基調に、黄色や緑、オレンジの幾何学模様で彩られたこの家は、ブラーノ島でも特にカラフルな家として知られています。散策の途中に、ぜひ探してみたい一軒です。
こうした色彩の背景には、遠くからでも自分の家を見つけやすくするために、漁師たちがそれぞれの家を鮮やかな色で家を塗り分けたという言い伝えがあります。さらに、庭や塀のない密集した家並みでは、建物の色分けが所有範囲を明示する役割も果たしていました。

ガルッピ広場にあるサン・マルティーノ教会(Chiesa di San Martino)の鐘塔は、ブラーノのランドマークとして知られています。ちなみに高さ53mの鐘塔は「ブラーノの斜塔」とも呼ばれ、遠くから見ると傾きがよりはっきりと分かります。
彫刻と街並みが彩る、ブラーノ島のフォトジェニックな風景

カラフルな街並みで有名なブラーノ島ですが、島に到着してまず目に入るのが、水上バス停留所前の広場にある美しい女性の彫刻です。この作品はブラーノ島出身の彫刻家のレミジオ・バルバロ (Remigio Barbaro)によるもの。
また、バルバロが手掛けたもう一つの代表作、作曲家バルダッサーレ・ガルッピの像は、彼の功績をたたえて名付けられたガルッピ広場に設置されています。
ブラーノ島出身の著名人は他にも、作曲家のバルダッサーレ・ガルッピ(Baldassare Galuppi)や、映画音楽でも活躍するシンガーソングライター、ピノ・ドナッジオ(Pino Donaggio)もいます。

街中を歩けば、イストリアの石で作られた古い井戸や、カラフルな花で彩られた窓辺など、カメラを向けたくなる風景であふれています。まさにブラーノ島全体がフォトスポットです。この写真は、思わずシャッターを切った一枚。黄色とブルーの服を纏い、麦わら帽子をかぶった女性が、街並みにアクセントを添えていました。
ブラーノ島のおすすめ撮影スポット
・ポンテ・デグリ・アッサシニ(Ponte degli Assassini)
ガルッピ広場へ続くVia Baldassarre Galuppi通りとFondamenta Pontinello Destra通りの交差する水路にかかる橋
・トレ・ポンティ(Tre Ponti)
Fondamenta di Cao Moleca通りとVia Giudecca通りの交差する水路にかかる3本の橋
・リオ・テラノヴァ(Rio Terranova)
サンマルティーノ教会の斜塔が斜めに見えるポイント
・ぺスカリア・ヴェチア(Pescaria Vecia)
かつての魚市場跡地。ラグーンに沈む夕日がロマンティックなビューポイント
ヴェネツィア観光では本島だけでなく、水上バスでラグーンを巡り、色彩に満ちたブラーノ島を訪れてみてください。きっと旅の記憶をより深く彩ってくれます。
アクセス:ACTV 水上バス(Vaporetto)Line12で約45分
乗り場:ヴェネツィア、Fondamente Nove(F.te NOVE)
最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
